FUJITSU Software SIMPLIA TF-LINDA ご紹介
第35.1版
富士通株式会社
目次
- 1. テストデータ作成の問題点
- 2. SIMPLIA TF-LINDAのご紹介
- 3. 対応プラットフォーム一覧
- 4. SIMPLIA TF-LINDAの機能別対応製品
- 5. SIMPLIA TF-LINDAの操作の流れ
- 6. 新製品紹介
- 7. 機能紹介
- 8. プログラムサポートサービス
1. テストデータ作成の問題点
テストデータを作成する上で様々な問題点があります。
- 簡単に作成したい
- 大量のデータを作成したい
- 異なるプラットフォームで使用したい
- テスト結果のデータを検証したい
これらの問題点をSIMPLIA TF-LINDAが解決します。
- テストデータ作成のコストを軽減します。
- 環境を意識せずに、PC上からテストデータ作成/検証作業ができます。
- 豊富なデータ編集/検証機能で、データ作成を効率化できます。またデータ検証の品質が向上します。
2. SIMPLIA TF-LINDAのご紹介
ソフトウェア開発において、テスト工程はその品質と信頼性を左右する重要な要素の一つです。『SIMPLIA TF-LINDA』は、テストデータを汎用的に作成できるテストデータ作成/検証支援ツールです。
従来、テストデータの作成に費やしていたコストを軽減できます。
テストデータを作成する環境(プラットフォーム、データ種別、文字コード)が複数ある場合、PC上から同じ操作でテストデータ作成/検証作業ができるため、導入コストが削減できます。
データ編集/検証のための豊富な機能により、データ作成作業の効率化、検証品質向上を支援します。
各プラットフォームに対応した製品を用意しています。
PCクライアント、Windowsサーバ、Solarisサーバ、Linuxサーバ上にあるデータを扱えます。
各データ種別に対応した製品を用意しています。
COBOLファイル、Oracleデータベース、Symfowareデータベースを扱えます。
各種文字コードのデータ編集が可能です。
SJIS、EUC、Unicode、JEFで作成したデータを扱えます。
3. 対応プラットフォーム一覧
対象資産、プラットフォームごとに製品を用意しています。
プラットフォーム | Windows (スタンドアロンPC) | Solaris サーバ | x64-Linux サーバ |
---|---|---|---|
スタンドアロン版 | SIMPLIA TF-LINDA (32bit) SIMPLIA TF-LINDA (64bit) | ||
COBOL連携版 | SIMPLIA TF-LINDA (COBOL) | SIMPLIA TF-LINDA (COBOL) | |
RDB連携版 | SIMPLIA TF-LINDA (Symfoware) SIMPLIA TF-LINDA (ORACLE) | SIMPLIA TF-LINDA (Symfoware) SIMPLIA TF-LINDA (ORACLE) |
4. SIMPLIA TF-LINDAの機能別対応製品
機能 | スタンドアロン版 | COBOL連携版 | RDB連携版 |
---|---|---|---|
データ作成/編集機能 ・豊富な編集機能による、データ作成/編集作業の効率化 ・16進数(バイナリデータ)やUnicode固有文字など、特殊/異常データの作成 ・データの自動生成、大量データの一括作成 | ✅ | ✅ | ✅ |
データ検証機能 ・豊富なデータ抽出機能により、対象となるデータの絞込みが容易 ・データの検索機能、ソート機能により、データの特定が容易 ・データの印刷機能による、机上検証が可能。納品ドキュメントなどへの流用 ・SQL文の直接実行機能による、柔軟な問い合わせ、データ検証が可能 | ✅ | ✅ | ✅ |
データベースサポート機能 ・データベースへのロード・アンロード処理をTF-LINDA上から実行可能 ・データベース定義情報(表一覧/列一覧/インデックス一覧)の確認が可能 | ✅ | ||
監査・ログ機能 ・接続中のユーザ情報、使用中の資源情報などを表示可能 | ✅ | ✅ | ✅ |
データインポート・エクスポート機能 ・異なる文字コード/ファイル形式へのエクスポート、インポートが可能 | ✅ | ✅ | ✅ |
5. SIMPLIA TF-LINDAの操作の流れ
各製品の操作の流れは以下のとおりです。
サーバプログラムの起動
・TF-LINDAサーバプログラムを起動します。
サーバへの接続/認証
・クライアントから接続処理を行います。(ユーザID/パスワード認証)
編集対象資産の選択
・編集対象となる資産の指定を行います。(ファイル名(表名)、ファイル編成、文字コードなど)
・データ抽出 (絞込み)のための条件を指定します。
データの作成/編集作業
・データの作成、更新などの編集作業を行います。大量データを一括して生成できます。
データの保存
・編集内容を保存します。(この操作を行うまでは、実際のファイル、データベースへの変更は行われません。)
・更新時にエラーが発生した場合、エラー内容の通知とエラー箇所の表示/修正ができます。
サーバからの切断
・クライアントから切断処理を行います。
サーバプログラムの終了
・TF-LINDAサーバプログラムを終了します。
6. 新製品紹介
スタンドアロン版TF-LINDA (64bit) V81
- 最新OSをサポートしました。
・Windows 10、Windows Server 2019に対応しました。 - V80L11に対し、以下の機能を追加しました。
・文字コードUTF-16(サロゲート文字を含む)のCOBOLデータファイルに対応しました。
スタンドアロン版TF-LINDA (32bit) V81
- 最新OSをサポートしました。
・Windows 10、Windows Server 2019に対応しました。 - V80L11に対し、以下の機能を追加しました。
・文字コードUTF-32のCOBOLデータファイルに対応しました。
・文字コードUTF-16(サロゲート文字を含む)のCOBOLデータファイルに対応しました。
・利用者定義変換テーブルを用いたデータの変換処理に対応しました。
COBOL連携版TF-LINDA (Linux 64bit) V81
- 最新OSをサポートしました。
・Windows 10、Windows Server 2019に対応しました。
・RHEL7に対応しました。 - V50L41に対し、以下の機能を追加しました。
・文字コードUTF-32のCOBOLデータファイルに対応しました。
・文字コードUTF-16(サロゲート文字を含む)のCOBOLデータファイルに対応しました。
・利用者定義変換テーブルを用いたデータの変換処理に対応しました。
・Unicode文字によるデータの入力に対応しました。
・JEF拡張漢字の表示と入力に対応しました。
・IPv6環境下での動作に対応しました。
COBOL連携版TF-LINDA (Solaris) V50
- 最新OSをサポートしました。
・Windows Server 2019、Windows Server 2016、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2012に対応しました。
・Oracle Solaris 11に対応しました。 - V50L70に対し、以下の機能を改善しました。
・クライアント側インストール先フォルダのセキュリティを強化しました。
・本製品が出力するメッセージを改善しました。
・ユーザーズガイドの記述内容を改善しました。
RDB連携版TF-LINDA (Solaris) V50 【Symfoware連携版】
- 最新OSをサポートしました。
・Windows 11、Windows 10、Windows 8.1
Windows Server 2022、Windows Server 2019、Windows Server 2016
Windows Server 2012 R2、Windows Server 2012に対応しました。
・Oracle Solaris 11に対応しました。 - V50L24に対し、以下の機能を改善しました。
・クライアント側インストール先フォルダのセキュリティを強化しました。
・本製品が出力するメッセージを改善しました。
・オンラインマニュアルの記述内容を改善しました。
7. 機能紹介
- データ作成/編集機能
- データ検証機能
- データベースサポート機能
- 監査・ログ機能
- データインポート・エクスポート機能
7-1. 機能紹介 (データ作成/編集機能)
豊富な編集機能を利用すると、データを効率よく作成・編集ができます。
補助編集機能を利用すると特殊/異常系データを容易に作成できます。
メイン編集画面
データ編集作業を行うメイン画面です。用途に応じた2種類の編集画面を用意しています。
【一覧形式画面】
データを一覧表示しながら編集ができます。
【Unicode/マルチライン編集】
文章などのデータを複数行で表示/編集できます。
Unicode固有文字などの表示/入力ができます。
※スタンドアロン/COBOL連携版(Linux 64bit)は、Unicode固有文字を直接メイン編集画面で表示/入力できます。
【16進編集】
文字列をバイナリ(16進数)で表示/入力できます。
データ検証や非文字など、特殊データの作成ができます。
※スタンドアロン/COBOL連携版は、機能アップした16進編集バーを提供しています。
【レコード形式画面】
レイアウトを意識した編集ができます。
生成書式の設定機能
生成書式の設定機能を利用すると、データの自動生成、大量データの一括作成ができ、データ作成作業を軽減できます。
生成方法をカスタマイズし、多様なデータを生成できます。
CSV形式ファイルへ出力することも可能です。※RDB連携版のみの機能
7-2. 機能紹介 (データ検証機能)
豊富なデータ抽出機能を利用すると、対象データの絞込みが柔軟かつ容易に行えます。
スタンドアロン版、COBOL連携版
- 指定した条件に一致するレコードのみ表示できます。
- 対象となるデータの絞込みが容易に行えます。
- 全件抽出(最大10万件)
- 格納順範囲抽出
- データ条件抽出(※)
※【データ条件抽出】データの内容をキーとしてより細かな絞込みができます。ただし、スタンドアロン版のみ利用できます。
RDB連携版
- 全件抽出(最大10万件)
- 選択列のみ抽出
- 抽出条件による抽出
- 抽出結果のソート機能
【抽出条件の設定】SQL文のWHERE句に指定できる条件を設定して絞込みを行います。
印刷機能を利用すると、編集画面の対象データを一覧形式で印刷できます。
印刷物は机上検証や、納品ドキュメントとして利用できます。
データ内容を項目区切りや16進形式など、必要に応じた形で印刷できます。
ソート機能を利用すると、対象データの並び替えができ、目的のデータを容易に特定できます。
指定された項目のデータ値により昇順・降順にレコードの並び替えができます。
※データのソートは、データの抽出時に行っています。
SQL文の直接実行機能を利用すると、データ抽出までのユーザ操作の軽減、および既存SQL文の読込実行などの検証作業を効率化できます。
列を選択するだけで、自動的にSQL文を生成します。
- 直接SQL文を入力/編集できます。
- SQL文の保存/読込ができます。(SELECT文のみ)
実行結果は、TF-LINDA上で確認できます。
7-3. 機能紹介 (データベースサポート機能)
データベースの機能を利用すると、データベースへの直接ロード/アンロードができます。これによりコマンド発行、データ転送作業が省略でき、作業を効率化できます。
【ロード】
データベースヘデータをローディングします。
【アンロード】
データベースからデータをアンロードし、ファイルへ出力します。※ Symfoware版のみ利用できます。
データベースの機能を利用すると、煩雑なデータベースコマンドを利用することなく、定義情報(表一覧/列一覧/インデックス一覧)を容易に確認できます。
データベース、スキーマ内の下記情報をファイルへ出力します。
- 表一覧情報
- 列一覧情報
- インデックス一覧情報
情報はCSVファイル形式で出力されます。他のアプリケーションでも利用できます。
7-4. 機能紹介 (監査・ログ機能)
監査・ログ機能を利用すると、セキュリティのための接続中ユーザ情報、使用中資源情報などのアクセスログが確認できます。
接続しているユーザの情報、使用している資源情報などを確認できます。
確認できる情報:
- 誰 (ユーザID) が、
- どの端末 (IPアドレス) から、
- どのファイル (ファイル名) に
- 何を (参照? 更新?) しているか
システム情報:
System: FUJITSU Software SIMPLIA TF-LINDA(COBOL) (64bit)
Version: V81L10(81.10.0.0)
Date: 2020/01/17 15:50:00
Connect User: 2
DataCount: 1
USER INFORMATION:
UserID/IPAddress/ProcessNO: UserA/::ffff:1.xx.xx.11/555
UserID/IPAddress/ProcessNO: UserB/::ffff:1.xx.xx.22/777
DATA INFORMATION:
UserID/IPAddress/ProcessNO: UserA/::ffff:1.xx.xx.11/555
AccessType: Update Data
FileName: /A.DAT
7-5. 機能紹介 (データインポート・エクスポート機能)
データインポート・エクスポート機能を利用すると、TF-MDPORT Proと連携して異なる文字コード/ファイル形式への変換ができます。これにより、既存データからの流用や、他システムへのデータ移行など、多様な用途に利用できます。
編集中のデータ内容を、異なる文字コード/ファイル形式に変換して出力できます。
また、CSV形式ファイルを編集中のデータへ取り込めます。
※1 V81より、XML形式ファイルは未サポートとなります。
※2 インポートはCSV形式ファイルのみとなります。
8. プログラムサポートサービス
お客様のご要望にお答えします。
- Q/Aサービス
製品の使い方や適用例について詳しく聞きたい - 無償レベルアップサービス
レベルアップ版は無償で提供して欲しい - 最新情報のご案内サービス
新製品情報、バージョン/レベルアップ情報を知りたい - トライアルユースサービス
導入検討中のSIMPLIA製品を試用したい - 製品媒体再提供サービス
紛失・破損した製品媒体を再提供して欲しい - 障害情報通知サービス
導入製品の障害情報を提供して欲しい
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