AstroAI MUS10KRD デジタルマルチメータ ユーザーマニュアル
はじめに
AstroAI MUS10KRD 10000カウント真の実効値スマートデジタルマルチメータをお買い上げいただき、ありがとうございます。本製品は、AC/DC電圧、AC/DC電流、抵抗、ダイオードテスト、導通チェック、周波数測定、温度測定、NCV検出、および活線検出を行うことができるデジタルマルチメータです。学校、研究所、工場をはじめとする様々な場所で、安全で正確に使用できるように設計されています。
本ユーザーマニュアルには安全に関する情報、操作方法、仕様、およびメンテナンス情報を記載しています。ご使用前に本ユーザーマニュアルをよくお読みいただき、正しく安全にご使用ください。
ご不明な点がございましたら、support@astroai.comまでお問い合わせください。
警告
感電やケガなどの事故、および本製品、測定対象の損傷を防ぐために、以下をお守りください。
- 本製品の保護機能が損なわれる可能性があるため、本マニュアルに記載の方法で使用してください。
- DC60V、AC30Vrms、または42Vpeak値を超える電圧を測定するときには、感電しないように注意してください。
- 端子間、および端子と接地間に、メーターに表示されている定格を超える電圧を入力しないでください。
- ご使用前に、既知の電圧を測定することで本製品が正しく動作していることを確認してください。測定値が正しくない場合や動作しない場合は使用しないでください。
- ご使用前に、メーターのケースのプラスチック部分に亀裂や損傷がないかを確認してください。ケースの全部または一部が損傷していたり、取り外されている場合には、使用しないでください。
- ご使用前に、テストリードに亀裂や損傷がないかを確認してください。テストリードに亀裂や損傷がある場合には、同じ型番、規格のテストリードに交換してください。
- マニュアルやメーターに表示されている定格を超える電圧、電流を入力しないでください。
- 高電圧の活線が露出したときに感電やアーク放電によるケガを防ぐため、国や地方自治体で定めている感電防止のための保護具 (絶縁衣、絶縁用ゴム手袋、絶縁用ゴム長靴、電気作業用保安帽子など)を着用してください。
- ローバッテリーが表示されたときには、測定ミスを防ぐため、電池を交換してください。
- 本製品を、爆発性のガスや蒸気のある場所や、高温多湿の場所で使用しないでください。
- テストリードを使用するときには、保護用フィンガガードより先に指を出さないでください。
- 測定するときは、まず中性線またはグランド線を接続し、次に活線を接続してください。取り外すときは、最初に活線を取り外してから、中性線、グランド線を取り外してください。
- ケースまたはバッテリーカバーを開けるときは、メーターからテストリードを取り外してください。ケースまたはバッテリーカバーを外した状態で使用しないでください。
- 本製品は、安全基準を満たすために、付属のテストリードのみ使用できます。テストリードが破損しており交換が必要な場合には、同じ型番、規格のテストリードに交換してください。
サイズ
製品の寸法は以下の通りです。
- 幅: 8.3cm
- 高さ: 16.5cm
- 奥行き: 2.5cm
[図の説明] メーター本体の上面図と側面図が表示されており、寸法が示されています。
各部の名称
[図の説明] メーター本体の前面、上面、側面、および背面ポートの図が表示され、各部分に番号が振られています。
- ① ライトオン/オフボタン
- ② 端子インジケーター
- ③ インジケーターライト
- ④ APOオン/オフボタン
- ⑤ ディスプレイ
- ⑥ ファンクションボタン
- ⑦ ライト
- ⑧ NCVセンサー
- ⑨ 電源ボタン
- ⑩ 10A端子
- ⑪ mA端子
- ⑫ COM端子
- ⑬ Live V Hz%°C/°F 端子
- ⑭ 収納バッグ
- ⑮ K型熱電対
- ⑯ テストリード
ディスプレイ表示
[図の説明] マルチメータのディスプレイ画面の図が表示されています。
表示記号
記号 | 説明 | 記号 | 説明 |
---|---|---|---|
~ | AC (交流) | Hz% | 周波数/デューティサイクル |
- | DC (直流) | ☍)) | 導通テスト |
V | 電圧 | ☍ | ダイオードテスト |
A | 電流 | Ω | 抵抗テスト |
μF | 静電容量テスト | NCV | NCV検出 (非接触電圧検出) |
Live | 活線検出 | SMART | スマートモード |
⏚ | ヒューズ溶断 | MANUAL | マニュアルモード |
⏚ | ローバッテリー | ☍ | 接地 (アース) |
Π | 二重絶縁 | ! | 警告 |
CE | EU規格適合 |
機能説明
ボタンの機能
ボタン | 機能 |
---|---|
[♡] (電源ボタン) | 約2秒間長押しで、電源をオン/オフします。 |
[APO] (APOボタン) | 自動電源オフ機能をオン/オフします。ディスプレイ左側に[♡]が表示されていない場合は、自動シャットオフ機能はオフです。[図の説明] APOボタンとディスプレイの表示例。 |
[?] (ライトボタン) | ライトをオン/オフします。暗い場所での測定作業が可能になります。ディスプレイは明るいため、暗い場所でも読み取れます。 |
[RANGE] (レンジボタン) | マニュアルレンジモードに切り替えます。ボタンを押してレンジを選択します。約2秒間長押しするとオートレンジモードに戻ります。注: スマートモードでは使用できません。電圧、抵抗、mA測定時にのみ使用可能です。 |
[AUTO/FUNC] (オート/ファンクションボタン) | マニュアルモードに切り替えます。もう一度押すとモードを選択できます。約2秒間長押しするとスマートモードに戻ります。電源オン時はスマートモードになります。注: スマートモードではディスプレイに[AUTO]と表示され、左上に[SMART]と表示されます。 |
[REL/HOLD] (リラティブ/ホールドボタン) | ホールド機能をオン/オフします。測定値を保持する必要があるときに押します。ホールド機能作動中はディスプレイに[HOLD]と表示され、測定値が保持されます。もう一度押すと解除されます。長押しすると相対値表示機能が作動し、ディスプレイに[REL]と表示されます。もう一度長押しすると解除されます。注: NCV/Live時には使用できません。相対値表示機能は電流、電圧、静電容量測定時にのみ使用可能です。 |
[SEL] (セレクトボタン) | 測定機能が複数ある場合に、測定機能を選択します。 |
[MAX/MIN] (マックス/ミニボタン) | MAX/MIN機能をオン/オフします。測定中に最大値、最小値を記録する際に使用します。回路にメーターを接続してから押すと記録を開始します。もう一度押すと最大値を、さらに押すと最小値を表示します。2秒以上長押しすると機能が解除されます。注: 最大値表示中は[MAX]、最小値表示中は[MIN]が表示されます。静電容量、周波数/デューティサイクル、温度、NCV/Live時には使用できません。MAX/MIN機能作動時は、メーターは自動的にマニュアルモードになります。 |
測定方法と接続
テストリードの接続について:
- 1. 電流測定 (A) の場合: テストリード(赤)を[10A]端子に接続します。
- 2. 電流測定 (mA) の場合: テストリード(赤)を[mA]端子に接続します。
- 3. テストリード(黒)は常に[COM]端子に接続します。
- 4. 電流以外の測定の場合: テストリード(赤)を[V Hz%°C/°F]端子に接続します。
端子インジケーター: 測定機能を切り替えると、対応する端子の上のライトが点滅します。対応する端子にテストリードを差し込むことで、間違った接続を防ぎ、測定の失敗や機器の損傷を回避できます。
[図の説明] メーターのポート配置とテストリードの接続例を示した図。
電池およびヒューズの交換
電池交換
- メーターの電源を切り、接続されているテストリードを取り外してください。
- 保護用のゴム製カバーを取り外し、ドライバーで背面カバーを固定しているネジを外してください。
- 背面カバーを取り外してください。
- 古い電池を取り外し、同じ仕様の新しい電池と交換してください。注: 機器の損傷を防ぐため、電池ボックス内に表示してある極性に従って電池を取り付けてください。
- 電池仕様: 単4電池 (1.5V) × 3本。[図の説明] 電池の極性を示す図。
- 背面カバーを元の位置に戻し、ネジで固定してください。
- ローバッテリーの表示が出たら、すぐに電池を交換してください。電池を短絡したり、極性を逆にしたりして放電しないでください。
- 電池の液漏れによる損傷を防ぐために、長期間使用しないときはバッテリーを取り外してください。
[図の説明] メーターの背面カバーを開けて電池を交換する手順を示すイラスト。
ヒューズ交換
- ヒューズが切れた場合、ディスプレイに [⏚] が表示されます。電流測定を選択すると、[FUSE] と表示されます。この時、電流測定はできません。ヒューズを交換してください。
- メーターの電源を切り、接続されているテストリードを取り外してください。
- 保護用のゴム製カバーを取り外し、ドライバーで背面カバーを固定しているネジを外してください。
- 背面カバーを取り外し、電池を取り出してください。
- ドライバーで内部のネジを外し、内部のカバーを外してください。
- 切れたヒューズを取り外し、新しいヒューズを差し込み、しっかりと固定されていることを確認してください。内部カバーを取り付け、ネジで固定してください。
- 電池を取り付け、背面カバーを元に戻してネジで固定し、保護用のゴム製カバーを元通りに取り付けてください。
- ヒューズ仕様 (2種類):
- mA用: 600mA 250V 速断型、Ø6x32mm ガラス管ヒューズ。
- A用: 10A 250V 速断型、Ø6x32mm ガラス管ヒューズ。
- 注: 感電やケガ、メーターの損傷を防ぐために、指定された規格のヒューズを使用してください。
[図の説明] メーターの背面カバーを開けてヒューズを交換する手順を示すイラスト。
取扱説明
メーターの損傷防止のため、DC1000V、AC750Vを超える電圧を入力しないでください。感電やケガを防ぐために、高電圧を測定するときは安全に特に注意してください。
ご使用前に、既知の電圧を測定し、メーターが正しく動作していることを確認してください。
スマートモード
注: 電源オン時には、スマートモードになります。スマートモードではDC電圧、AC電圧、抵抗および導通を測定できます。メーターが測定信号を自動的に識別し、測定結果を表示します。
- [♡] を長押しして電源をオンします。ディスプレイに [Auto] と表示され、指針の表示が動き、自動的にスマートモードになります。[図の説明] スマートモードでのディスプレイ表示例。
- テストリード(黒)を[COM]端子に、テストリード(赤)を[V Hz%°C/°F]端子に接続してください。
- テストリード(赤)とテストリード(黒)を接触させ、ブザーが鳴りインジケーターライトが点灯することを確認してください。
- テストリードを被測定回路、または抵抗に並列に接触させると、メーターは現在測定している信号を自動的に識別します。
注: AC電圧測定時には周波数が、他の測定時には周囲温度が同時に表示されます。抵抗測定時には、抵抗値が50Ω未満の場合、ブザーが鳴りインジケーターライトが点灯します。
ディスプレイに表示された数値を読み取ります。
測定が終了したら、[♡] を長押しし、電源をオフにします。
注: このモードでの測定可能最小電圧: AC:0.5V、DC:0.8V。
マニュアルモード - AC/DC電圧測定
- [♡] を長押しして電源をオンします。ディスプレイに [Auto] と表示され、指針の表示が動き、自動的にスマートモードになります。
- テストリード(黒)を[COM]端子に、テストリード(赤)を[V Hz%°C/°F]端子に接続してください。
- テストリード(赤)とテストリード(黒)を接触させ、ブザーが鳴りインジケーターライトが点灯することを確認してください。
- [AUTO/FUNC]ボタンを押して[V]を選ぶと、[DC V]と表示され、DC電圧測定モードになります。[図の説明] DC電圧測定モードのディスプレイ表示例。
- [SEL]ボタンを押し [AC V] と表示されると、AC電圧測定モードになります。[図の説明] AC電圧測定モードのディスプレイ表示例。
注: AC電圧測定時には周波数が、DC電圧測定時には周囲温度が同時に表示されます。
テストリードを測定する回路に並列に接続します。
数値が安定したら、数値を読み取ります。
測定が終了したら、[♡] を長押しし、電源をオフにします。
AC/DC mV電圧測定
- [♡] を長押しして電源をオンします。ディスプレイに [Auto] と表示され、指針の表示が動き、自動的にスマートモードになります。
- テストリード(黒)を[COM]端子に、テストリード(赤)を[V Hz%°C/°F]端子に接続してください。
- テストリード(赤)とテストリード(黒)を接触させ、ブザーが鳴りインジケーターライトが点灯することを確認してください。
- [AUTO/FUNC]ボタンを押して[mV]を選ぶと、[DC mV]と表示され、DC mV電圧測定モードになります。[図の説明] DC mV電圧測定モードのディスプレイ表示例。
- [SEL]ボタンを押し [AC mV] と表示されると、AC mV電圧測定モードになります。[図の説明] AC mV電圧測定モードのディスプレイ表示例。
注: AC電圧測定時には周波数が、DC電圧測定時には周囲温度が同時に表示されます。
テストリードを測定する回路に並列に接続します。
数値が安定したら、数値を読み取ります。
測定が終了したら、[♡] を長押しし、電源をオフにします。
電圧測定時の注意事項
- メーターの損傷防止のため、DC1000V、AC750Vを超える電圧を入力しないでください。
- AC電圧測定機能を使用してDC電圧を測定したり、DC電圧測定機能を使用してAC電圧を測定しないでください。正しい測定値が得られず、またメーターや被測定回路を損傷する可能性があります。
- 商用電源(AC100V)の電圧を測定する場合、状況により測定結果が変動します。一般的に±10V程度の変動であれば、正常範囲内です。
AC/DC電流の測定
- [♡] を長押しして電源をオンします。ディスプレイに [Auto] と表示され、指針の表示が動き、自動的にスマートモードになります。
- テストリード(黒)を[COM]端子に、テストリード(赤)を[V Hz%°C/°F]端子に接続してください。
- テストリード(赤)とテストリード(黒)を接触させ、ブザーが鳴りインジケーターライトが点灯することを確認してください。
- [AUTO/FUNC]ボタンを押して[A]を選ぶと、テストリード(赤)を[10A]端子に接続してください。[DC A]と表示され、DC電流測定モードになります。[図の説明] DC電流測定モードのディスプレイ表示例。
- [SEL]ボタンを押し [AC A] と表示されると、AC電流測定モードになります。[図の説明] AC電流測定モードのディスプレイ表示例。
注:1、AC電流測定時には周波数が、DC電流測定時には周囲温度が同時に表示されます。
注:2、テストリードが間違った端子に接続された場合、[LEAD]と表示され、インジケーターライトが赤く点灯します。テストリード(赤)を[10A]端子に接続してください。
注:3、いずれのモードでも、テストリード(赤)を[10A]端子に、テストリード(黒)を[COM]端子に接続すると、自動的に電流測定モードになります。このとき、[AUTO/FUNC]ボタンを押しても測定機能を切り替えることはできません。また、電流測定機能を正しく使用するように通知するために、定期的にブザーが鳴ります。
テストリードを測定する回路に直列に接続します。
数値が安定したら、数値を読み取ります。
測定が終了したら、[♡] を長押しし、電源をオフにします。
AC/DC mA電流測定
- [♡] を長押しして電源をオンします。ディスプレイに [Auto] と表示され、指針の表示が動き、自動的にスマートモードになります。
- テストリード(黒)を[COM]端子に、テストリード(赤)を[V Hz%°C/°F]端子に接続してください。
- テストリード(赤)とテストリード(黒)を接触させ、ブザーが鳴りインジケーターライトが点灯することを確認してください。
- [AUTO/FUNC]ボタンを押して[mA]を選ぶと、テストリード(赤)を[mA]端子に接続してください。[DC mA]と表示され、DC mA電流測定モードになります。[図の説明] DC mA電流測定モードのディスプレイ表示例。
- [SEL]ボタンを押し [AC mA] と表示されると、AC mA電流測定モードになります。[図の説明] AC mA電流測定モードのディスプレイ表示例。
注:1、AC電流測定時には周波数が、DC電流測定時には周囲温度が同時に表示されます。
注:2、テストリードが間違った端子に接続された場合、[LEAD]と表示され、インジケーターライトが赤く点灯します。テストリード(赤)を[mA]端子に接続してください。
注:3、いずれのモードでも、テストリード(赤)を[mA]端子に、テストリード(黒)を[COM]端子に接続すると、自動的にmA電流測定モードになります。このとき、[AUTO/FUNC]ボタンを押しても測定機能を切り替えることはできません。また、電流測定機能を正しく使用するように通知するために、定期的にブザーが鳴ります。
テストリードを測定する回路に直列に接続します。
数値が安定したら、数値を読み取ります。
測定が終了したら、[♡] を長押しし、電源をオフにします。
自動車バッテリーの待機電流(放電電流)測定
- バッテリー電圧と発電機電圧が正常な範囲にあるか確認します。一般的にバッテリー電圧は約12.7V、発電機電圧は約14Vです。
- 車内外の電気製品をすべてオフにし、ドアを閉めます。
- バッテリーのマイナス極を外します。メーターを最大の電流測定レンジに設定し、メーターをバッテリーに直列に接続します。
- テストリード(赤)をマイナス極から外した線に、テストリード(黒)をバッテリー端子に接続します。
- 必要に応じてメーターの電流測定レンジを低いレンジに調整してください。
- 正確な待機電流(放電電流)を読み取るために、車両のすべてのモジュールがスリープ状態になるまで約30分待ち、電流を測定します。待機電流(放電電流)は通常0.02A (20mA)ですが、車両によって異なります。一般的には50mAを超えることはありません。
- 待機電流(放電電流)が50mAより大きい場合は、どの回路に過剰な負荷がかかっているかを確認するために、ヒューズを1つずつ外して確認してください。ヒューズを外した時に電流が50mA以下になれば、そのヒューズの回路が過剰な放電をしていると判断できます。
電流測定時の注意事項
- 測定する電流値が不明な場合には、メーターの損傷防止のために、最初に[A]を選択して測定し、[A]に切り替える必要があるかを確認してください。
- テストリード(赤)を[10A]端子、または[mA]端子に接続し電流測定をした後は、次回の測定時に端子の付け間違いによるメーターの損傷を防ぐために、必ずテストリード(赤)を[V Hz%°C/°F]端子に挿入してください。
- 安全のために、大電流を測定する場合には、測定時間は10秒を超えないようにしてください。また、測定間隔を15分以上、あけてください。
- 電流を測定するときは、回路に負荷がかかっている必要があります。メーターを損傷する恐れがあるので、測定する回路に負荷がかかっていない状態で、メーターを回路に直列に接続しないでください。
- メーターの損傷を防ぐため、メーターの測定可能範囲を超える電流を測定しないでください。
抵抗測定
- [♡] を長押しして電源をオンします。ディスプレイに [Auto] と表示され、指針の表示が動き、自動的にスマートモードになります。
- テストリード(黒)を[COM]端子に、テストリード(赤)を[V Hz%°C/°F]端子に接続してください。
- テストリード(赤)とテストリード(黒)を接触させ、ブザーが鳴りインジケーターライトが点灯することを確認してください。
- [AUTO/FUNC]ボタンを押して[Ω]を選ぶと、[Ω]と表示され、抵抗測定モードになります。[図の説明] 抵抗測定モードのディスプレイ表示例。
テストリードを測定する回路、または抵抗に並列に接続します。
数値が安定したら、数値を読み取ります。
測定が終了したら、[♡] を長押しし、電源をオフにします。
抵抗測定時の注意事項
- メーターが破損したり、測定結果に影響を与える可能性がある ので、測定中は抵抗を変えないでください。
- 抵抗に回路が並列に接続されている場合は、測定の精度に影響し、正確な測定結果が得られない可能性があるので、測定しないでください。
- マイクロメータ(電圧計/電流計)、検流計、電池、その他の機器の内部抵抗を直接測定しないでください。
導通チェック
- [♡] を長押しして電源をオンします。ディスプレイに [Auto] と表示され、指針の表示が動き、自動的にスマートモードになります。
- テストリード(黒)を[COM]端子に、テストリード(赤)を[V Hz%°C/°F]端子に接続してください。
- テストリード(赤)とテストリード(黒)を接触させ、ブザーが鳴りインジケーターライトが点灯することを確認してください。
- [AUTO/FUNC]ボタンを押して[☍))]を選ぶと、導通チェックモードになります。[図の説明] 導通チェックモードのディスプレイ表示例。
テストリードを測定する回路に並列に接続します。抵抗値が50Ω未満の場合、抵抗値が表示されると同時に、ブザーが鳴りインジケーターライトが点灯します。
回路がオープン、または抵抗値が50Ωを超えるとき、[OL]と表示されます。
測定が終了したら、[♡] を長押しし、電源をオフにします。
ダイオード測定
- [♡] を長押しして電源をオンします。ディスプレイに [Auto] と表示され、指針の表示が動き、自動的にスマートモードになります。
- テストリード(黒)を[COM]端子に、テストリード(赤)を[V Hz%°C/°F]端子に接続してください。
- テストリード(赤)とテストリード(黒)を接触させ、ブザーが鳴りインジケーターライトが点灯することを確認してください。
- [AUTO/FUNC]ボタンを押して[☍]を選ぶと、ダイオード測定モードになります。[図の説明] ダイオード測定モードのディスプレイ表示例。
- テストリード(赤)をダイオードのアノード(プラス極)に、テストリード(黒)をカソード(マイナス極)に接続してください。注: 通常、ダイオードのアノード(プラス極)は、長いリード線の方です。
- ダイオードの電圧降下が1V未満のとき、ブザーが鳴り、測定値が表示されます。
- 注: テストリードの接続がダイオードの極性と逆のとき、ディスプレイには[OL]と表示されます。
測定が終了したら、[♡] を長押しし、電源をオフにします。
ダイオードテストのヒント
- テストリード(赤)がダイオードのアノード(プラス極)に、テストリード(黒)がカソード(マイナス極)に接続されている場合、ダイオードは順方向導通状態にあり、順方向電圧が表示されます。
- ダイオードの順方向電圧は、一般的なシリコンダイオードでは0.5~0.7V、ゲルマニウムダイオードでは0.15~0.3Vです。
- テストリード(赤)をダイオードのカソード(マイナス極)に、テストリード(黒)をアノード(プラス極)に接続すると、ディスプレイに[OL]と表示されます。
ダイオードの極性判定方法
- メーターを抵抗測定モードに設定してください。
- 2本のテストリードをダイオードの両端に接続します。
- 測定結果を読み取った後、2本のテストリードの接続を逆に接続し、測定結果を読み取ります。
- 測定値の大きい方が逆方向の抵抗値で、小さい方が順方向の抵抗値です。抵抗値が小さいときにテストリード(黒)が接続されている端子がアノード(プラス極)、テストリード(赤)が接続されている端子がカソード(マイナス極)です。
静電容量測定
- [♡] を長押しして電源をオンします。ディスプレイに [Auto] と表示され、指針の表示が動き、自動的にスマートモードになります。
- テストリード(黒)を[COM]端子に、テストリード(赤)を[V Hz%°C/°F]端子に接続してください。
- テストリード(赤)とテストリード(黒)を接触させ、ブザーが鳴りインジケーターライトが点灯することを確認してください。
- [AUTO/FUNC]ボタンを押して[nF]を選ぶと、[nF]と表示され、静電容量測定モードになります。[図の説明] 静電容量測定モードのディスプレイ表示例。
テストリードを測定するコンデンサに並列に接続します。
数値が安定したら、数値を読み取ります。
測定が終了したら、[♡] を長押しし、電源をオフにします。
静電容量測定時のヒント
- 測定値がコンデンサに表示されている値と大きく異なる場合は、コンデンサが破損しています。
静電容量測定時の注意事項
- メーターの損傷を防ぐために、コンデンサを測定する前に、高抵抗をコンデンサに接続して放電してください。
- 安全のために、測定後、念のためコンデンサを放電してください。
- 静電容量が大きい場合、測定値が安定するまでに時間がかかります。
周波数/デューティサイクル測定
- [♡] を長押しして電源をオンします。ディスプレイに [Auto] と表示され、指針の表示が動き、自動的にスマートモードになります。
- テストリード(黒)を[COM]端子に、テストリード(赤)を[V Hz%°C/°F]端子に接続してください。
- テストリード(赤)とテストリード(黒)を接触させ、ブザーが鳴りインジケーターライトが点灯することを確認してください。
- [AUTO/FUNC]ボタンを押して[Hz%]を選ぶと、[Hz]、[%]と表示され、周波数/デューティサイクルモードになります。[図の説明] 周波数/デューティサイクル測定モードのディスプレイ表示例。
テストリードを測定する回路に並列に接続します。
数値が安定したら、数値を読み取ります。
測定が終了したら、[♡] を長押しし、電源をオフにします。
温度測定
- [♡] を長押しして電源をオンします。ディスプレイに [Auto] と表示され、指針の表示が動き、自動的にスマートモードになります。
- [AUTO/FUNC]ボタンを押して℃/℉を選ぶと、[°C]、[°F]と表示され、温度測定モードになります。[図の説明] 温度測定モードのディスプレイ表示例。
- K型熱電対のプラス極を[V Hz%°C/°F]端子に、マイナス極を[COM]端子に挿入します。
- K型熱電対の先端を測定対象物に接触させます。
- 数値が安定したら、数値を読み取ります。
注: 測定環境において熱平衡に達し、結果が安定するまでに時間がかかります。熱電対が測定対象物に接触していない場合は、周囲の環境温度が表示されます。
測定が終了したら、[♡] を長押しし、電源をオフにします。
NCV検出
- [♡] を長押しして電源をオンします。ディスプレイに [Auto] と表示され、指針の表示が動き、自動的にスマートモードになります。
- [AUTO/FUNC]ボタンを押して[NCV/Live]を選ぶと、[NCV]と表示され、NCV検出モードになります。[図の説明] NCV検出モードのディスプレイ表示例。
メーター上部のNCVセンサーを測定対象物に徐々に近づけてください。
- 弱いAC信号を検出すると、インジケーターライトが緑色に点灯し、ブザーがゆっくりと鳴ります。ディスプレイには[---L]と表示されます。
- 強いAC信号を検出すると、インジケーターライトが赤色に点灯し、ブザーが速く鳴ります。ディスプレイには[---H]と表示されます。
注意: インジケーターライトが点灯しているときは、電圧がかかっているので、注意してください。
測定が終了したら、[♡] を長押しし、電源をオフにします。
活線検出
- [♡] を長押しして電源をオンします。ディスプレイに [Auto] と表示され、指針の表示が動き、自動的にスマートモードになります。
- [AUTO/FUNC]ボタンを押して[NCV/Live]を選ぶと、[NCV]と表示され、[SEL]ボタンを押し、[LIVE]と表示されると、活線検出モードになります。[図の説明] 活線検出モードのディスプレイ表示例。
テストリード(赤)を[V Hz%°C/°F]端子に接続してください。テストリード(黒)は、取り付けないでください。
テストリード(赤)を、測定対象に触れます。
- インジケーターライトが赤色に点灯した場合には、触れた位置が活線であることを意味します。安全に注意してください!
- インジケーターライトが緑色に点灯した場合には、テストリードが測定対象に十分に触れていない可能性があります。十分に接触させ、再度測定してください。
注: 弱いAC信号を検出すると、インジケーターライトが緑色に点灯し、ブザーがゆっくりと鳴ります。ディスプレイには[---L]と表示されます。強いAC信号を検出すると、インジケーターライトが赤色に点灯し、ブザーが速く鳴ります。ディスプレイには[---H]と表示されます。
測定が終了したら、[♡] を長押しし、電源をオフにします。
メンテナンス
メーターのクリーニング
- 端子にほこりや湿気がある場合は、正しい測定結果を得ることができない場合があります。以下の要領に従って清掃してください。
- メーターの電源をオフにし、テストリードを取り外してください。
- メーターを裏返し、入力端子にたまったほこりを落とし、メーターの表面を柔らかい布に水と中性洗剤を含ませて拭いてください。また、アルコールを含ませた清潔な綿棒で各端子の接点を拭いてください。
仕様
項目 | 内容 |
---|---|
デジタルディスプレイ | 10000カウント |
サンプルレート | 3回/秒 |
LCD サイズ | 54 x 73mm |
レンジ選択 | 自動 |
極性表示 | [-]自動表示 |
オーバーロード表示 | [OL]表示 |
ローバッテリー表示 | バッテリー電圧が正常値より低い時、[⏚] と表示 |
ヒューズ溶断表示 | ヒューズが溶断した場合は、[⏚] と表示 |
端子表示 | 端子インジケーター5回点滅 |
動作温度/湿度 | 0~40°C / 80% RH以下 |
保管温度/湿度 | -10~60°C / 70% RH以下 |
電源 | 単4電池(1.5V) × 3本 |
質量 | 約265g |
寸法 | 165 x 83 x 25mm |
詳細仕様
保管条件: 23℃±5℃、80%RH以下で保管した場合、確度は1年間保証されます。
直流電圧
レンジ | 分解能 | 確度 |
---|---|---|
99.99mV | 0.01mV | ±(0.5% + 3) |
999.9mV | 0.1mV | |
9.999V | 0.001V | 入力インピーダンス:約10MΩ |
99.99V | 0.01V | |
999.9V | 0.1V |
交流電圧
レンジ | 分解能 | 確度 |
---|---|---|
99.99mV | 0.01mV | ±(0.8% + 3) |
999.9mV | 0.1mV | |
9.999V | 0.001V | 入力インピーダンス:約10MΩ 周波数範囲:40Hz~1kHz、真の実効値 |
99.99V | 0.01V | |
750V | 0.1V |
直流電流
レンジ | 分解能 | 確度 |
---|---|---|
9.999mA | 0.001mA | ±(0.8% + 3) |
99.99mA | 0.01mA | |
600.0mA | 0.1mA | ±(1.2% + 3) |
9.999A | 0.001A |
交流電流
レンジ | 分解能 | 確度 |
---|---|---|
9.999mA | 0.001mA | ±(0.8% + 3) |
99.99mA | 0.01mA | |
600.0mA | 0.1mA | ±(1.5% + 3) |
9.999A | 0.001A |
抵抗
レンジ | 分解能 | 確度 |
---|---|---|
999.9Ω | 0.1Ω | ±(1.0% + 5) |
9.999KΩ | 0.001KΩ | |
99.99KΩ | 0.01V KΩ | ±(1.0% + 5) |
9.999MΩ | 0.001MΩ | |
99.99MΩ | 0.01MΩ | ±(2.0% + 10) |
過負荷保護:250V
静電容量
レンジ | 分解能 | 確度 |
---|---|---|
9.999nF | 0.001nF | ±(4.0% + 3) |
99.99nF | 0.01nF | |
999.9nF | 0.1nF | |
9.999μF | 0.001μF | ±(5.0% + 5) |
99.99μF | 0.01μF | |
999.9μF | 0.1μF | |
9.999mF | 0.001mF | ±(5.0% + 5) |
99.99mF | 0.01mF |
過負荷保護:250V
周波数/デューティサイクル
レンジ | 分解能 | 確度 |
---|---|---|
9.999Hz | 0.001Hz | ±(1.0% + 3) |
99.99Hz | 0.01Hz | |
999.9Hz | 0.1Hz | |
9.999KHz | 0.001KHz | |
99.99kHz | 0.01kHz | |
999.9kHz | 0.1kHz | |
9.999MHz | 0.001MHz | ±(1.0% + 3) |
1.0~99.0% | 0.1% | ±(1.0% + 2) |
温度
レンジ | 分解能 | 確度 |
---|---|---|
-40°C ~ 0°C | 1°C | ±(3°C+5.0%) |
0°C ~ 400°C | ±(2°C+1.0%) | |
400°C ~ 1000°C | ±5.0% | |
-40°F ~ 32°F | 1°F | ±(6°F+5.0%) |
32°F ~ 752°F | ±(4°F+1.0%) | |
752°F ~ 1832°F | ±2.0% |
注: K型熱電対を使用
ダイオード/導通テスト
- [☍]: おおよその順方向電圧を表示。開回路電圧: 約3.3V
- [☍))]: 抵抗値が約50Ω以下のとき、ブザーが鳴りインジケーターライトが点灯。
梱包内容
- ユーザーマニュアル x 1
- テストリードセット x 1
- 収納バッグ x 1
- K型熱電対 x 1
- AstroAI 10000カウント真の実効値スマートデジタルマルチメータ x 1
保証情報
ASTROAI から3年間保証をご提供いたします
本製品は、十分な品質管理のもとで製造しておりますが、万一故障が発生した場合には、ご購入後3年間、保証いたします。ただし、ヒューズ、電池、および不適切な操作による損傷、機械部品の通常の摩耗や損傷、汚れ、改造については、保証範囲外です。また、本製品を譲渡された場合には、保証の対象外となります。
本製品に不明な点がございましたら、AstroAIカスタマーサポート (support@astroai.com) までお問い合わせください。
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E-mail: support@astroai.com