HPE OneView for VMware vCenter インストールガイド バージョン 8.0

部品番号: 867356-191

2016年7月 第1版

摘要

このガイドでは、HPE OneView for VMware vCenter をインストール、アップグレード、および削除するための詳細な手順を説明します。このガイドは、仮想および物理 IT インフラストラクチャの管理経験が豊富で、サーバー仮想化、ストレージ、およびネットワークの概念を熟知しているシステム管理者を対象としています。

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商標

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1 概要

HPE OneView for VMware vCenter Server Module

HPE ProLiant および HPE BladeSystem ハードウェアを HPE OneView for VMware vCenter コンソールで監視できるようになります。VMware 環境における Hewlett Packard Enterprise サーバーの包括的な監視、ファームウェアアップデート、vSphere/ESXi イメージ展開、リモート制御、Virtual Connect 用のエンドツーエンド監視、電力最適化などのサーバーハードウェア管理機能を提供します。

重要: HPE OneView for VMware vCenter Server Module および HPE OneView for VMware vCenter Storage Module は、個別のインストールではなくなりました。ただし、HPE OneView for VMware vCenter Server Module のサービスは、認証情報が提供されない限り、アクティブ化されません。

HPE OneView for VMware vCenter Storage Component

Hewlett Packard Enterprise ストレージシステム上の LUN に VM、データストア、およびホストをマッピングするためのストレージ構成情報およびステータス情報を提供します。Storage Module では、HPE ストレージシステムを登録し、HPE 3PAR StoreServ システムを含む、サポートされる Hewlett Packard Enterprise ストレージシステム用の VASA プロバイダーを使用することができます。

HPE 3PAR StoreServ、HPE StoreVirtual、および HPE MSA 2040/1040 ストレージシステム上でのプロビジョニングをサポートしています。サポートされるプロビジョニングタスクには、データストアの作成、拡張、削除、VM の新規作成などがあります。HPE StoreOnce Backup システムについては情報の表示のみを行います。HPE OneView for VMware vCenter Storage Module は、以下の仮想アプライアンスを展開します。

HPE OneView for vCenter は、VMware 社が提供する vCenter 管理サーバーおよび vSphere Web Client ソフトウェアと統合されます。VMware vCenter は、多数のスタンドアロンまたはクラスター化 vSphere 構成によって構築される場合のある VMware 仮想環境の単一管理ポイントとして使用されます。仮想環境の管理者は、vSphere Web Client ソフトウェアを使用して vCenter の管理機能にアクセスします。

HPE OneView for vCenter ソフトウェアは、VMware Web クライアントからアプライアンスとして展開され、vCenter サーバーに接続して登録するよう構成されるようになりました。HPE OneView for vCenter が vCenter サーバーに登録されると、vCenter サーバーに接続されているすべての vCenter クライアントが HPE OneView for vCenter ソフトウェアにアクセスできるようになります。

HPE OneView for vCenter へは、vSphere Web Client 経由でアクセスできます。

2 ソフトウェアのインストール、アップグレード、および削除

この章では、HPE OneView for vCenter のインストール、アップグレード、および削除の手順について説明します。

注記: ソフトウェアをインストールするには、管理者特権が必要です。

HPE OneView for vCenter ライセンス

バージョン 1.20 以降、HPE OneView には追加料金なしで利用できる Standard 機能と Advanced ライセンスが必要な Advanced 機能があります。

HPE OneView 1.20 より前のバージョンでは、Advanced ライセンスのみでした。HPE OneView 1.20 以降では、サーバーは Standard 機能も使うことができます。Standard 機能は、HPE OneView の基本機能をサポートしています。Standard 機能と Advanced 機能の最も大きな違いは、Standard 機能にはサーバープロファイルが含まれていないことです。Hewlett Packard Enterprise ブレードサーバーの場合、ライセンスはエンクロージャーレベルにより決まります。エンクロージャーがインポートされるときに、Standard 機能または Advanced 機能のいずれかを選択できます。エンクロージャーは Standard 機能および Advanced 機能を持つブレードサーバーを混在させることはできません。Standard 機能を使うエンクロージャー内の Virtual Connect モジュールは、HPE OneView ではなく、Virtual Connect によって管理されます。

HPE OneView for VMware vCenter のライセンスは、HPE Insight Control または HPE OneView に含まれます。HPE OneView for vCenter のライセンスを取得するには、以下の手順を実行してください。

HPE Insight Control による HPE OneView for vCenter のライセンス取得について詳しくは、http://www.hpe.com/jp/insightcontrol で、[License] タブをクリックしてください。

インストール構成

8.0 リリース以降、HPE OneView VMware for vCenter はアプライアンスとしてのみ使用できます。Windows 製品としては使用できなくなりました。従来のインストーラーの代わりの新しい HPE OneView for vCenter 移行ツールが、以前の Windows ベースの製品から新しいアプライアンスへの構成データの移行を支援します。「HPE OneView for VMware vCenter 用の移行ツールの実行」 (13ページ)は、Windows プラットフォーム上の従来の構成データのエクスポート、VMware Web クライアントからのアプライアンスの展開、新しいアプライアンスへのデータのインポートのための手順を提供します。

HPE OneView for VMware vCenter の要件

この項では、HPE OneView for vCenter に関するハードウェア、ソフトウェア、およびネットワーク接続の要件について説明します。

注記: 最新のサポート情報については、http://www.hpe.com/info/insightmanagement/docs にある『HPE Insight Management サポートマトリックス』を参照してください。

表1 ハードウェア要件

コンポーネント仕様
サーバーHPE OneView for vCenter は異機種環境で動作しますが、Hewlett Packard Enterprise インフラストラクチャに対するデータのみが報告されます。推奨されるサーバーは、次のとおりです。
  • HPE ProLiant BladeSystem c-Class
  • HPE ProLiant 100、300、500、700、または 900 シリーズの ML または DL サーバー
ディスク容量1 GB 以上のハードディスクドライブ空き容量
プロセッサーサポートされる Hewlett Packard Enterprise サーバーに搭載された2基以上のプロセッサー

表2 ソフトウェア要件

コンポーネント仕様
アプリケーション
  • Microsoft Internet Explorer 8.0 以降 (デフォルト)
  • Mozilla Firefox
  • Google Chrome
  • Adobe Flash player 11.0
ストレージシステムソフトウェア (Storage Module for vCenter のみ)サポートされているストレージシステムを使用するために、必要な管理ソフトウェアをインストールする必要があります。詳細は、ストレージシステムのドキュメントを参照してください。
HPE Insight Control サーバープロビジョニングvSphere Web Client を使用してサーバーをプロビジョニングする場合に必要です。HPE Insight Control サーバープロビジョニングソフトウェアは、次の Web サイトからダウンロードできます。http://www.hpe.com/jp/insightcontrol
HPE ESXi Offline Bundle for VMware ESXi (HPE ESXi イメージに含まれています)このプラグインは、HPE CIM プロバイダーを必要とします。これらは HPE ESXi イメージで入手できます。また、HPE ESXi Offline Bundle をインストールして入手することもできます。

ネットワーク接続要件

表3 ネットワーク接続要件

モジュール仕様
HPE OneView for vCenter のモジュール:
  • Server Module for vCenter
  • Storage Module for vCenter
  • HPE Virtual Networking
次のソフトウェアやデバイスへの、HPE OneView for vCenter のネットワーク接続:
  • HPE OneView for vCenter を実行するシステム
  • VMware vSphere Web Client を実行するシステム
  • vSphere 5.x/ESXi 5.x または vSphere 6.0/ESXi 6.0 ホストシステム
次のソフトウェアやデバイスへの、サーバーのネットワーク接続:
  • HPE SIM (SIM 対応機能に必要)
  • 管理対象のすべての iLO のインスタンス
  • 管理対象のすべての Onboard Administrator モジュール
  • 管理対象のすべての Virtual Connect モジュール
次のソフトウェアやデバイスへの、ストレージのネットワーク接続:注記: iSCSI ターゲットは、静的検出ではなく動的検出を使用して検出することをお勧めします。静的検出を使用して iSCSI ターゲットを設定すると、iSCSI アダプターがアダプターの再スキャン時に新しく割り当てられた iSCSI ボリュームを検出しない場合があります。
  • HPE 3PAR StoreServ の要件:
    • HPE 3PAR StoreServ の管理ポートへのネットワーク接続
    • CIM プロバイダーの有効化
    • SSH サービスの有効化
    確認するには、ストレージシステムの管理サーバーに管理者としてログインします。HPE 3PAR OS コマンドラインインターフェイスをインストールして実行します。管理サーバーにログインできれば、SSHサービスが実行中で有効になっています。
  • HPE StoreVirtual の要件:
    • ストレージシステムの管理ポートへのネットワーク接続
    • LeftHand OS で常に CIM プロバイダーを有効化
  • HPE MSA 2040/1040 の要件:
    • ストレージシステムの管理ポートへのネットワーク接続
    • ストレージシステムで SMI-S プロバイダーを有効化
    SMI-S プロバイダーが有効かどうかを検証するには、ストレージシステムの v2 SMU にログインします。[設定]→[サービス]→[マネジメント]を選択して、[SMI-S 有効] ボックスが選択されていることを確認します。v3 SMU で SMI-S を確認するには、[システム]→[操作]→[システムサービスの設定]を選択し、ストレージ管理標準(SMI-S)が有効になっていることを確認します。
  • HPE StoreOnce Backup の要件:
    • バックアップシステムの管理ポートへのネットワーク接続

注記: HPE Storage Module for vCenter がサポートするハードウェアおよびソフトウェアについては詳しくは、HPE SPOCK の Web サイト http://www.hpe.com/storage/spock を参照してください。

HPE OneView for VMware vCenter 互換性マトリックス

表4 (11ページ)では、HPE OneView for VMware vCenter の、HPE OneView および関連製品との互換性を示します。

表4 互換性マトリックス

HPE OneView for VMware vCenter リリースHPE OneView バージョンサポートHPE Insight Control サーバープロビジョニングのバージョン - サポートされる最大バージョンHP SUM のバージョン - サポートされる最大バージョンSPP スナップのバージョン - サポートされる最大バージョンVMware vSphere/Esxi
7.41.10~1.10.037.3 Update 17.1spp.baseiso_2014.06.0vSphere のバージョン: 5.0u3/5.1u2/5.5u2
Esxi イメージ: 5.0u3/5.1u2/5.5u2
7.4 Update 11.10~1.10.037.3 Update 27.1spp.baseiso_2014.06.0vSphere のバージョン: 5.0u3/5.1u2/5.5u2
Esxi イメージ: 5.0u3/5.1u2/5.5u2
7.4 Update 21.10~1.10.037.47.1spp.base.iso_2014.09.0vSphere のバージョン: 5.0u3/5.1u2/5.5u2
Esxi イメージ: 5.0u3/5.1u2/5.5u2
7.4 Update 51.10.097.47.2spp.base.iso_2015.02.0vSphere のバージョン: 5.0u3/5.1u2/5.5u2
Esxi イメージ: 5.0u3/5.1u2/5.5u2
7.51.20.03~1.20.057.47.2spp.base.iso_2015.03vSphere のバージョン: 5.0u3/5.1u2/5.5u2
Esxi イメージ: 5.0u3/5.1u2/5.5u2
7.5 Update 11.20.03~1.20.057.47.2spp.base.iso_2015.04vSphere のバージョン: 5.0u3/5.1u2/5.5u2
Esxi イメージ: 5.0u3/5.1u2/5.5u2
7.5 Update 21.20.03~1.20.057.47.2spp.base.iso_2015.04vSphere のバージョン: 5.0u3/5.1u2/5.5u2
Esxi イメージ: 5.0u3/5.1u2/5.5u2
7.61.20.03~1.20.057.47.2spp.base.iso_2015.04vSphere のバージョン: 5.1u3/5.5u3b/6.0u1b
Esxi イメージ: 5.1u3/5.5u3b/6.0u1b
7.71.20.03~1.20.067.4.0 および 7.5.0
注記: 7.4 Update 1 はサポートしません。
7.3spp.base.iso_2015.06vSphere のバージョン: 5.1u3/5.5u3b/6.0u1b
Esxi イメージ: 5.1u3/5.5u3b/6.0u1b

表4 互換性マトリックス (続き)

HPE OneView for VMware vCenter リリースHPE OneView バージョンサポートHPE Insight Control サーバープロビジョニングのバージョン - サポートされる最大バージョンHP SUM のバージョン - サポートされる最大バージョンSPP スナップのバージョン - サポートされる最大バージョンVMware vSphere/Esxi
7.7 Update 11.20.03~1.20.067.4.0 および 7.5.0
注記: 7.4 Update 1 はサポートしません。
7.3spp.base.iso_2015.06vSphere のバージョン: 5.1u3/5.5u3b/6.0u1b
Esxi イメージ: 5.1u3/5.5u3b/6.0u1b
7.81.20.03~1.20.06, 2.07.57.3, 7.4spp.base.iso@2015.10.0vSphere のバージョン: 5.1u3/5.5u3b/6.0u1b
Esxi イメージ: 5.1u3/5.5u3b/6.0u1b
7.8 Update 11.20.03~1.20.06, 2.07.57.3, 7.4spp.base.iso@2015.10.0vSphere のバージョン: 5.1u3/5.5u3b/6.0u1b
Esxi イメージ: 5.1u3/5.5u3b/6.0u1b
7.8 Update 21.20.03~1.20.06, 2.07.57.3, 7.4spp.base.iso@2015.10.0vSphere のバージョン: 5.1u3/5.5u3b/6.0u1b
Esxi イメージ: 5.1u3/5.5u3b/6.0u1b
7.8 Update 31.20.03~1.20.06, 2.07.5 および 7.5.17.4, 7.5.1spp.base.iso_2016.04vSphere のバージョン: 5.1u3/5.5u3d/6.0u2
Esxi イメージ: 5.1u3/5.5u3b/6.0u2
8.01.20.03~1.20.06, 2.07.5.17.5.1spp.base.iso_2016.04.0vSphere のバージョン: 5.5u3d/6.0u2
Esxi イメージ: 5.5u3d/6.0u2

オプションコンポーネント

表5 (13ページ)に、オプションコンポーネントを使用するメリットを示します。

表5 オプションコンポーネントをインストールするメリット

コンポーネント機能上のメリット
iLO
  • 電力管理
  • リモート制御
  • HPE OneView for vCenter による追加のサーバー情報の表示
Onboard Administrator
  • イベント
  • エンクロージャー情報
  • ステータス
Virtual Connect ManagerVirtual Connect 環境のエンドツーエンドのネットワーク接続情報
HPE OneViewHPE OneView によって管理される Virtual Connect 環境のためのエンドツーエンド接続情報。複数の Virtual Connect 環境を管理できます。
Smart コンポーネントおよび ESXi Offline Bundle for VMware ESXivSphere 6.0/ESXi 6.0 ホストのアップデートされたファームウェアコンポーネント
HPE ESXi Offline Bundle for VMware ESXi および HPE Management Agents for VMware ESX
  • イベント
  • ハードウェアステータス
  • 追加のステータス情報を Host Information ポートレットおよび Host Details ページに表示
HPE ESXi Offline Bundle for VMware ESXIファームウェアインベントリ
HPE Insight Control サーバープロビジョニングvSphere Web Client を使用したサーバープロビジョニングの有効化

ソフトウェアのインストール

重要: HPE OneView for vCenter 8.0 は、オプションコンポーネントの HPE OneView バージョン 1.10 以前のバージョンとは互換性がありません。HPE OneView バージョン 1.20 または 2.0 を使用してください。

「HPE OneView for VMware vCenter」のインストール手順は、以下のとおりです。

  1. (オプション)移行ツールを使用して、HPE OneView for VMware vCenter の既存の Windows インストールから構成データを移行します。
  2. VMware Web クライアントから HPE OneView for VMware vCenter を展開します。
  3. 既存のインストールからエクスポートされた構成をインポートするか、アプライアンスで新しい構成内容を指定します。

重要: サーバーに vSphere Web Client がインストールされている場合は、Web Client からログアウトしてから、HPE OneView for vCenter をインストールする必要があります。HPE OneView for vCenter のインストール中に vSphere Web Client が実行されていると、製品が vSphere Web Client に自動的に登録されず、vSphere Web Client から [HPE Management] タブにアクセスできなくなります。

HPE OneView for VMware vCenter 用の移行ツールの実行

HPE OneView for vCenter 移行ツールは、Windows 版の製品から仮想アプライアンス版の製品への移行に役立ちます。

移行するには、以下の手順を実行します。

  1. Windows 版の HPE OneView for vCenter がインストールされている Windows サーバーまたは仮想マシンで、コンソールから HPE OneView for VMware vCenter 移行ツールを実行します。[Introduction] 画面が表示されます。
  2. [Next] をクリックします。Windows 版の HPE OneView for VMware vCenter がすでにインストールされている場合、ツールは構成の詳細を分析し、分析中にサポートされていないストレージシステムが検出された場合は警告します。たとえば、移行ツールが構成済みの MSA P2000 G3 ストレージシステムのいずれかに接続できない場合、そのストレージシステムの詳細情報はエクスポートされず、アプライアンスのセットアップ後に再設定する必要があります。次の図は、その場合の例を示します。
  3. ツールを実行しているサーバーに Windows 版の HPE OneView for VMware vCenter がインストールされていないか、以前インストールしたことがあるサーバーで実行するよう促すメッセージが表示されます。
  4. 次のパネルで、エクスポート後の構成ファイルが作成されるデフォルトの場所を変更できます。エクスポートした構成データは暗号化されます。データの暗号化の際に有効なパスワードを入力し、覚えておく必要があります。パスワードは、後でアプライアンスにデータをインポートするときに使用します。
  5. [Next] をクリックします。
  6. [Summary] ページが表示されます。
  7. 要約内容を確認し、[Install] をクリックします。
  8. 移行ツールによる HPE OneView for VMware vCenter のアンインストールの完了を待ちます。[Export Settings] ページで指定した場所にあるバックアップファイルを使用し、HPE OneView for VMware vCenter アプライアンス上で構成を復元します。

注記: 構成設定を変更する前に、新たにインストールした HPE OneView for VMware vCenter アプライアンス上で構成を復元してください。構成の復元について詳しくは、『HPE OneView for VMware vCenter ユーザーガイド』を参照してください。

HPE OneView for VMware vCenter のセットアップ

インストール中に、vCenter の認証情報が収集されます。

詳細および手順については、『HPE OneView for VMware vCenter ユーザーガイド』またはオンラインヘルプを参照してください。

HPE OneView for VMware vCenter Server アプライアンスの展開

HPE OneView for VMware vCenter は、VMware アプライアンスモードでのみ使用できるようになりました。

HPE OneView for VMware vCenter アプライアンスは、vSphere Web Client から、[OVF テンプレートのデプロイ]を使用して展開できます。

  1. ホストを選択し、[OVF テンプレートのデプロイ...]を右クリックします。

Deploy OVF Template

ソースの場所として、[URL] または [ローカル ファイル]を選択します。ローカルファイルの場合、[参照]をクリックして OVF の場所を指定します。[次へ]をクリックします。[OVF テンプレートのデプロイ]ページが開き、テンプレートの詳細が表示されます。

内容を確認し、[次へ]をクリックします。[使用許諾契約書の承諾] ページが表示されます。

契約書を承諾し、[次へ]をクリックします。ターゲット名とフォルダーを選択するページが表示されます。

展開するテンプレートの名前と場所を指定し、[次へ]をクリックします。ファイルを格納する場所を選択するページが表示されます。

仮想ディスクフォーマットとして[Thin Provision]を選択し、アクセス可能なデータストアからターゲットを選択します。[次へ]をクリックします。ネットワークをセットアップするためのページが表示されます。

仮想マシンの目的のネットワークを選択し、[次へ]をクリックします。展開プロパティをカスタマイズするためのページが表示されます。

有効な展開プロパティでテンプレートをカスタマイズし、[次へ]をクリックします。

注記: ホスト名は、DNS サーバーに登録されている完全修飾ドメイン名でなければなりません。

[終了準備の完了]ページが表示されます。

設定の選択内容を確認します。展開後にアプライアンスの電源をオンにするため、[デプロイ後にパワーオン]チェックボックスを選択します。[終了]をクリックします。

HPE OneView for VMware vCenter アプライアンスが展開されて実行状態になった後の次の手順は、使用開始するためにアプライアンスを設定することです。設定方法については、『HPE OneView for VMware vCenter ユーザーガイド』の「HPE OneView for VMware vCenter の設定」を参照してください。

vCenter の役割の割り当て

HPE OneView for vCenter は役割に基づくセキュリティアクセスを使用します。Windows やドメインのユーザー/グループに、vCenter の任意の役割を割り当てることができます。HPE OneView for vCenter は、これらの役割を次の3つに分類します。

セキュリティアクセスについて詳しくは、『HPE OneView for VMware vCenter ユーザーガイド』またはオンラインヘルプを参照してください。

HPE OneView for vCenter の構成ページおよびストレージプロビジョニング機能にアクセスするには、管理者が、HI 管理者が、HPE OneView for vCenter で割り当てられる vCenter 管理者役割を持っている必要があります。

vCenter 管理者役割を割り当てるには、以下の手順に従ってください。

  1. vSphere Web Client を起動します。
  2. HPE OneView for vCenter にログインします。
  3. [権限]タブをクリックします。
  4. [権限]タブでマウスを右クリックして、[権限の追加]を選択します。[権限の割り当て】ウィンドウが表示されます。
  5. [追加]をクリックします。[ユーザーおよびグループの選択] ウィンドウが表示されます。
  6. ドメインリストからドメインを選択します。
  7. ユーザーを選択し、[追加]をクリックします。
  8. [OK] をクリックして[権限の割り当て】ウィンドウに戻ります。
  9. [割り当てられたロール] リストで、[管理者]を選択します。管理者役割は、選択したユーザーに、HPE Storage 権限を含む使用可能なすべての権限を割り当てます。
  10. [OK] をクリックして変更を保存し、[権限の割り当て】ウィンドウを閉じます。
  11. vSphere Web Client を終了します。

iLO アドレスの設定

[HPE OneView for vCenter — Server module Overview] ページに iLO 情報を表示するには、iLO をホストに関連付ける必要があります。グローバル認証情報を使用し、HPE Management Agents for VMware ESX または HPE ESXi Offline Bundle for VMware ESXi のどちらかをインストールすると、関連付けは自動的に実行されます。HPE Management Agents for VMware ESX と HPE ESXi Offline Bundle for VMware ESXi のどちらもインストールされていない場合は、ターゲットの vSphere/ESXi ホストの iLO TCP/IP アドレスを以下のように手動で設定することができます。

  1. vSphere Web Client を起動します。
  2. HPE OneView for vCenter にログインします。
  3. インベントリツリーで、ホストを選択します。
  4. [構成]タブをクリックします。
  5. [ソフトウェア]ペインで、[電力管理]をクリックします。[電力管理の IPMI/iLO の設定] が表示されます。
  6. [電力管理] ペインの右上隅にある [プロパティ]をクリックします。[IPMI/iLO 設定の編集] ダイアログボックスが表示されます。
  7. 以下の手順でユーザー名、パスワード、BMC IP アドレス、および BMC MAC アドレスを指定し、[OK] をクリックします。

[HPE Management] ページから

  1. ホストを選択します。
  2. [host overview] で [Setting] アイコンをクリックし、[Host Properties] を選択します。
  3. iLO ホストを選択します。
  4. [edit] アイコンをクリックします。
  5. 認証情報を変更し、[Submit] をクリックします。

ソフトウェアのアンインストール

アンインストールするには、以下の手順を実行します。

  1. 必要に応じて、Administrator Console を使用し、アプライアンスのバックアップを作成します。バックアップと復元について詳しくは、『HPE OneView for VMware vCenter ユーザーガイド』を参照してください。
  2. Administrator Console から vCenter を削除します。vCenter の削除について詳しくは、『HPE OneView for VMware vCenter ユーザーガイド』の「HPE OneView for VMware vCenter の設定」を参照してください。
  3. Administrator Console からアプライアンスの電源をオフにし、インベントリから削除します。

3 サポートと他のリソース

Hewlett Packard Enterprise サポートへのアクセス

収集する情報

アップデートへのアクセス

重要: Hewlett Packard Enterprise サポートセンターを経由して一部のアップデートにアクセスするときに、製品資格が必要となる場合があります。関連する資格を使って HP パスポートをセットアップしておいてください。

Web サイト

Web サイトリンク
Hewlett Packard Enterprise Information Libraryhttp://www.hpe.com/info/enterprise/docs
Hewlett Packard Enterprise サポートセンターhttp://www.hpe.com/support/hpesc
Contact Hewlett Packard Enterprise Worldwidehttp://www.hpe.com/assistance
サブスクリプションサービス/サポートアラートhttp://www.hpe.com/support/e-updates-ja
Software Depothttp://www.hpe.com/support/softwaredepot
カスタマーセルフリペアhttp://www.hpe.com/support/selfrepair
Insight Remote Supporthttp://www.hpe.com/info/insightremotesupport/docs
Serviceguard Solutions for HP-UXhttp://www.hpe.com/info/hpux-serviceguard-docs
Single Point of Connectivity Knowledge (SPOCK) ストレージ互換性マトリックスhttp://www.hpe.com/storage/spock
ストレージに関するホワイトペーパーおよび分析レポートhttp://www.hpe.com/storage/whitepapers

カスタマーセルフリペア

Hewlett Packard Enterprise のカスタマーセルフリペア (CSR) プログラムは、お客様自身が製品の修理を行えるようサポートするサービスです。CSR 部品を交換する必要がある場合、お客様のご都合のよいときに交換できるよう直接配送されます。ただし、一部の部品は、CSR が適用されません。Hewlett Packard Enterprise もしくはその正規保守代理店が、CSR によって修理可能かどうかを判断します。

http://www.hpe.com/support/selfrepair

リモートサポート (HPE 通報サービス)

リモートサポートは、保証またはサポート契約の一部としてサポートデバイスでご利用いただけます。リモートサポートは、インテリジェントなイベント診断を提供し、ハードウェアイベントを Hewlett Packard Enterprise に安全な方法で自動通知します。これにより、ご使用の製品のサービスレベルに基づいて、迅速かつ正確な解決が行われます。ご使用のデバイスをリモートサポートに登録することを強くおすすめします。

デバイスサポートについて詳しくは、次の Web サイトを参照してください。http://www.hpe.com/info/insightremotesupport/docs

A 保証および規制に関する規約

安全、環境、および規定に関する重要情報については、http://www.hpe.com/support/Safety-Compliance-EnterpriseProducts で入手できる『サーバー、ストレージ、電源、ネットワーク、およびラック製品の安全と準拠に関する情報』を参照してください。

保証情報

規定情報

Belarus Kazakhstan Russia marking

Manufacturer and Local Representative Information

Manufacturer information:

Local representative information Russian:

Local representative information Kazakh:

Manufacturing date:

The manufacturing date is defined by the serial number. CCSYWWZZZZ (serial number format for this product)

Valid date formats include:

Turkey RoHS material content declaration

Türkiye Cumhuriyeti: EEE Yönetmeliğine Uygundur

Ukraine RoHS material content declaration

Обладнання відповідає вимогам Технічного регламенту щодо обмеження використання деяких небезпечних речовин в електричному та електронному обладнанні, затвердженого постановою Кабінету Міністрів України від 3 грудня 2008 № 1057

B デフォルトのポート値

次の表に、インストールオプションごとに HPE OneView for vCenter のデフォルトポート値を示します。

表6 製品インストール時の使用可能ポート

ポートプロトコル使用元
22Web Service、SSHvSphere Web Client、HPE OneView for VMware vCenter
80Web ServicevSphere Web Client
443Web Service (VMware API)vSphere Web Client、HPE OneView for VMware vCenter
1009FC、Web ServiceHPE OneView for VMware vCenter
2374SMI-S、Web Service、SSH、CIM、WBEMHPE OneView for VMware vCenter
3500~3511 (HPE OneView for VMware vCenter の典型的なインストール)Web ServiceHPE OneView for VMware vCenter
5989SMI-S、Web Service、SSHHPE OneView for VMware vCenter
8090Web ServiceHPE OneView for VMware vCenter
9443HTTPS (VMware)ご使用の Web ブラウザー
50004Web Service、CIM、WBEMHPE OneView for VMware vCenter
63002Web ServiceHPE OneView for VMware vCenter

C ポート構成情報

ポート情報

表7 (30ページ)に、HPE OneView for VMware vCenter が接続できるすべての外部エンティティを示します。これらの外部エンティティは、ご使用の環境によって異なります。

表7 ポート情報

カテゴリプロトコルソースあて先ポート番号
ブラウザーTCPご使用の Web ブラウザーご使用の Web ブラウザー3500
3501
3504
vCenterVMware vSphere Web Client Serverご使用の Web ブラウザーHPE OneView for VMware vCenter9443
vCenterVMware vSphere Web Client ServerVMware vSphere Web Client ServerHPE OneView for VMware vCenter3500
3501
3504
vCentervCenter Plugin ManagementvCenterHPE OneView for VMware vCenter3502
ストレージHPE 3PAR StoreServHPE OneView for VMware vCenterHPE 3PAR StoreServ5989
22
ストレージHPE StoreVirtual/HPE StoreVirtual VSAHPE OneView for VMware vCenterHPE StoreVirtual/HPE StoreVirtual VSA5989
22
ストレージHPE StoreOnce/HPE StoreOnce VSAHPE OneView for VMware vCenterHPE StoreOnce/HPE StoreOnce VSA443
22
ストレージHPE MSA 2040/1040HPE OneView for VMware vCenterHPE MSA 2040/10405989
22
サーバー/インフラストラクチャHPE OneViewHPE OneView for VMware vCenterHPE OneView443
サーバー/インフラストラクチャHPE Onboard AdministratorHPE OneView for VMware vCenterHPE Onboard Administrator80, 443
サーバー/インフラストラクチャiLO MonitoringHPE OneView for VMware vCenteriLO Monitoring80, 443
サーバー/インフラストラクチャHPE Virtual ConnectHPE OneView for VMware vCenterHPE Virtual Connect80, 443
サーバー/インフラストラクチャESXiHPE OneView for VMware vCenterESXi443
5989
サーバー/インフラストラクチャHPE System Insight ManagerHPE OneView for VMware vCenterHPE System Insight Manager443

表7 ポート情報 (続き)

カテゴリプロトコルソースあて先ポート番号
サーバー/インフラストラクチャHPE Insight Control サーバープロビジョニングHPE OneView for VMware vCenterHPE Insight Control サーバープロビジョニング443
サーバー/インフラストラクチャHP Smart Update ManagerHPE OneView for VMware vCenterHP Smart Update Manager443

用語集

API: アプリケーションプログラミングインターフェイス。

CIM: Common Information Model (共通情報モデル)。

DPM: Distributed power management。

ESX: VMware 社が提供する、エンタープライズレベルの仮想化製品。

ESXI: ESX の最新バージョン。

EVA: Enterprise Virtual Array。

FCP: Fibre Channel Protocol (ファイバーチャネルプロトコル)。

iLO: Integrated Lights-Out。

J2EE: Java 2 Platform, Enterprise Edition。

LUN: Logical unit number (論理ユニット番号)。LUN は、論理ユニット番号、ポート ID、および LDEV ID を RAID グループにマッピングすることによって得られます。LUN のサイズは、LDEV のエミュレーションモードと、LUN に関連付けられる LDEV の数によって決まります。

MSA: Modular Smart Array。

NRAID: 単一ディスクへの非ストライプマッピングを使用する RAID レベル。

OA: Onboard Administrator。

RAID: Redundant array of independent disks。

RDM: Raw device mapping (Raw デバイスマッピング)。

RDP: HP Rapid Deployment Pack。

SAID: Service Agreement Identifier。

SMI-S: Storage Management Initiative Specification。

SNMP: Simple Network Management Protocol。

SUM: Software Update Manager。

VASA: VMware Aware Storage API。

VM: Virtual Machine (仮想マシン)。

VMware vCenter Server: VMware 環境の中央管理サーバーで、数多くのスタンドアロンハイパーバイザーまたは1つ以上の VMware クラスターを結び付け一元管理のポイントに統合します。

VMware vSphere Client: 仮想環境の表示と管理に使用される VMware GUI。

WBEM: Web-Based Enterprise Management (Web ベースエンタープライズ管理)。

データストア: VMware 環境で VM のファイルを保管する位置。

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867356-191 ja XEP 4.24.444

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